東京都は、東京都中小企業の景況(令和元年9月調査)を発表しました。
8月の景況
業況:やや改善
見通し:模様眺め
- 8月の都内中小企業の業況DI(業況が「良い」とした企業割合-「悪い」とした企業割合)は、当月-27(前月-31)とやや改善した。今後3か月間(9~11月)の業況見通しDI(当月(8月)に比べて「良い」とした企業割合-「悪い」とした企業割合)は、当月-22(前月-21)とほぼ横ばいで推移し、模様眺めとなった。
- 業種別の業況DIをみると、小売業(-47→-38)は9ポイント増加、サービス業(-20→-14)は6ポイント増加しともに改善した。製造業(-29→-28)はほぼ横ばい、卸売業(-32→-32)は横ばいで推移した。
- 前年同月比売上高DI(-35→-37)は2ポイント減少しわずかに悪化した。
卸売業(-29→-40)は11ポイント減少し大幅に悪化、製造業(-35→-39)は4ポイント減少しやや悪化した。一方、小売業(-54→-47)は7ポイント増加し改善した。サービス業(-24→-24)は横ばいで推移した。 - 業種別の業況見通しDIをみると、小売業(-27→-38)は11ポイント減少し大幅に悪化した。一方、卸売業(-21→-18)は3ポイント増加しわずかに改善した。製造業(-23→-22)及びサービス業(-13→-14)はともにほぼ横ばいで推移した。
業況DI・業況見通しDI(全体)
(季節調整済DI) |
東京都中小企業収益動向調査 平成30年度の収益動向と令和元年度の収益見通し(令和元年9月調査)
概要
- 平成30年度の「増収企業」は42.5%、「減収企業」は57.5%
平成30年度の売上高の状況は、前年度と比べ、増加した企業(増収企業)が42.5%、減少した企業(減収企業)が57.5%となった。 - 平成30年度の「増益企業」は22.4%、「減益企業」は44.2%
平成30年度の経常利益の状況は、前年度と比べ、増加した企業(増益企業)が22.4%、減少した企業(減益企業)が44.2%となった。前回調査と比べ、増益企業は減少、減益企業は増加した。 - 平成30年度の経常利益増減の主な要因は「販売数量」が最多
平成30年度の経常利益増減の主な要因は、増益企業、減益企業ともに「販売数量」が最も高い。その他の要因をみると、増益企業では「販売単価」、減益企業は「人件費」の割合が増加した。 - 平成30年度の採算状況は黒字企業が41.1%、引き続き赤字企業を上回る
平成30年度の採算状況は、「黒字」が41.1%、「赤字」が31.8%となった。前回調査と比べ、引き続き黒字企業の割合が赤字企業の割合を上回った。 - 令和元年度の収益見通しは「好転」が11.5%、「悪化」が41.9%
令和元年度の収益見通しは、「好転」が11.5%、「悪化」が41.9%となり「悪化」が「好転」を上回った。前回調査と比べ、「好転」が減少、「悪化」が増加し、収益見通しが悪化した企業の割合は増加した。
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