１．背景・経緯
海事産業強化法（令和３年５月14日成立、５月21日公布）により船員法が改正され、令和４年４月以降、船舶所有者は、船員の労務管理を行う主たる事務所において労働時間の把握や記録を行うことが求められます。
従来、紙媒体で記録を行っていた船舶所有者について、これを機に、労務管理の適正化・効率化のため、電子的な方法による記録・管理に移行することが望ましいことから、国土交通省では、船員の労働時間管理システムの開発支援を行っています（今後順次、要件定義書の公表、試作、実船実証を予定）。
これに加え、船舶所有者が、システム等を導入するまでの間、パソコン等の電子機器による労働時間の記録・管理を行うことができるよう、Excelで利用可能なツールを作成しました。

２．概要
本ツールにより、船員の日々の労働時間等を記録するとともに、船員法施行規則により新設された様式に則って労務管理記録簿を作成することができます。
【利用イメージ】
[1]乗組みに際し、あらかじめExcelファイルに船員の労働条件等の基本情報を入力
[2]船員は、船内のパソコン等を用いて、当該ファイルに作業種別や労働時間を入力（必要に応じ、船長その他の者が確認）。
[3]ワンクリックで、当該ファイル中の労務管理記録簿の様式に必要事項が転記
[4]当該ファイルを、船舶から労務管理を行う事務所に電子メール等で送信
[5]労務管理責任者は、内容を確認するとともに、休日等の情報を追記し、労務管理記録簿として保存

★Excelマクロは「船員の働き方改革」特設ウェブページに掲載しています。各自ダウンロードしてご活用ください。
★あわせて、「操作の手引き」（詳細版、船員向け簡易版）も公表しています。社内研修等に適宜ご活用ください。

海事：船員の働き方改革 - 国土交通省

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