1．趣旨

本事業は、Web3.0やメタバース空間ビジネスについて、コンテンツやその空間を生み出すクリエイターの存在が必要不可欠であるという認識のもと、様々なアクターの本領域への参加を促進させ、結果としてクリエイターエコノミーの創出及び拡充を実現させることを目的としています。NFTオブジェクトを複数のメタバースプラットフォームで扱えるようになることで、クリエイターにとっては収益の多様化、ユーザーにとっては、NFTオブジェクト所持を権利としたイベント参加等の新たな価値体験やウォレット連携によるプラットフォーム間のログインの利便性向上などが考えられ、ひいてはクリエイターエコノミーの拡充やメタバース関連領域の進展に資するものと考えられます。

（2022年7月5日リリース記事）
「Web3.0時代におけるクリエイターエコノミーの創出に係る調査事業」を開始します

2．本実証事業の内容について

本実証事業では、monoAI technology株式会社、株式会社BeyondConcept、株式会社Synamonの3社に委託し、実証事業用のメタバース空間及びイベント空間を作成します。また、株式会社BeyondConceptの代表取締役でNFTクリエイターであるmekezzo氏にご協力いただきNFTオブジェクトを作成いただきます。具体的な内容は以下のとおりです。

1. ユーザーは、本実証実験対象のNFTオブジェクトを所持する。
2. 対象のNFTオブジェクトの所持を鍵として、XR CLOUDメタバース上（monoAI technology社提供）のMetaaniエリア（BeyondConcept社提供）で実施するイベントに参加することが可能となる（先着申込制、詳細は下記）。
3. イベント参加者は、①の対象NFTオブジェクト所持を鍵としたウォレット連携により、SYNMNメタバース（Synamon社提供）における期間限定の特設展示スペースへの入場も可能となる。

また、③に入場後、アンケートを回答したユーザーには当実証事業に参加した証明となる特製NFTオブジェクトを進呈します。

こうしたNFTオブジェクトを通じた特定イベント空間への入場や、メタバースプラットフォーム間の連携を実証することにより、データ規格やポリゴン数制限等の技術的課題を整理するとともに、上記②や③の空間に参加したユーザーへは、NFTオブジェクトを会員権としたイベントの在り方やプラットフォーム間の相互運用性について等のユーザー目線からのアンケートを実施します。
なお、②イベントの模様については、12月22日、23日に開催されるXR Kaigi2022で録画放送を公開します。

現状、複数の異なるメタバースプラットフォームを連携する事例はほぼ存在しないことから、経済産業省としては、本実証事業で得られた課題やユーザーからのフィードバックを踏まえ、クリエイターや一般ユーザーの参加障壁を把握し、解決していくことでメタバースやWeb3.0領域におけるクリエイターエコノミーの発展に向けた施策の検討を進めていきます。

• 画像：対象NFTオブジェクト
• 画像：実証事業参加証明NFTデザイン案

3．イベント概要

日時

12月12日（月曜日）20時00分から21時00分

場所

XR CLOUD

会場

MetaaniLand

プログラム

クリエイターディスカッション、メタバースの未来に向けてディスカッション等を予定

参加者上限

30名

特設展示

日時

12月13日（火曜日）から19日（月曜日）

場所

SYNMNアプリ

展示内容

NFTホルダーのみが入室可能な部屋にて、デジタルアイテムのギャラリーを実施予定。

担当

務情報政策局コンテンツ産業課長　渡邊
担当者：上田、松島、髙野

電話：03-3501-1511(内線4061)
03-3501-9537（直通）
03-3501-1599（FAX）