平成29年度電子申請に関するアンケート調査結果(厚生労働省)

厚生労働省は、「平成29年度電子申請に関するアンケート調査結果」を発表しました。

結果の概要

電子申請を利用するメリットの回答として、「行政機関へ出向く移動時間や待ち時間の節約になる」、「24時間365日いつでも申請や届出ができる」が多い。
電子申請を利用しない理由として、「申請や届出の頻度に比べて、電子証明書の取得など、準備に費用や手間がかかるから」、「申請や届出の頻度が少ないため、書面での申請でなんら不便を感じないから」が多い。
電子申請に対するご意見・ご要望の主なものは、以下のとおりです。
事務処理の効率化をすることができている。
時間を問わず事務処理を行うことができる。
案件毎の処理状況などが確認しやすく満足している。
ソフトを使用しているので簡単にできるようになった。
e-Govが使いにくく、慣れるまでかなり時間がかかった。手続の検索もしにくいので、e-Govを使いやすくしてほしい。審査時間が短いのは利点。
標準報酬額や標準賞与額の決定について、水準漢字でない方は別に郵送されてくるが、電子申請したものはまとめて通知書を作成して欲しい。例えば、カタカナ表記にする。
健康保険・厚生年金保険の電子申請は手続が終了するまでに時間がかかりすぎている。申請してもすぐに処理をしてもらえない。
オンライン申請での入力内容がプレビューで確認できないため、ミスを防ぐ手段がない。ミスをした際にも修正が間に合わないと理由書等の対応となり、その場合、リカバリーに多くの時間を費やす。最終的に送信する前にプレビューで確認することはできないのか。

これまでの改善の取組

 厚生労働省では、これまでに皆様からいただいたご意見をもとに以下の取組を行っています。今後も皆様から寄せられたご意見をオンライン利用促進に活用させて頂きます。
「処理時間を窓口申請より短くするなど、電子申請のメリットが実感できるようにしてもらいたい。」等の意見があることから、雇用保険関係手続に係る電子申請処理を集中的に実施できる雇用保険電子申請事務センターを設置(設置労働局:26労働局 (平成28年度は15労働局))
「労働基準法関係の手続(特に36協定)も社労士の電子証明だけで受理されるようにしてほしい」等の意見があることから、社会保険労務士が提出代行を行う際、使用者の電子署名及び電子証明書を省略
「繁忙期の処理が非常に遅い」等の意見があることから、労働保険関係手続のうち件数が多い年度更新申告書の受付期間において、電子申請に係る処理を行う「電子申請処理集中専門員」を都道府県労働局に配置
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