東京都は、「東京都中小企業の景況」を発表しました。
9月の景況
業況
やや悪化
見通し
4か月連続上昇
- 9月の都内中小企業の業況DI(業況が「良い」とした企業割合-「悪い」とした企業割合)は、当月-28(前月-23)とやや悪化した。今後3か月間(10~12月)の業況見通しDI(当月(9月)に比べて「良い」とした企業割合-「悪い」とした企業割合)は、当月-11(前月-12)と4か月連続で上昇した。
- 業種別の業況DIをみると、卸売業(-21→-28)は7ポイント減少、小売業(-41→-47)は6ポイント減少、製造業(-20→-24)、サービス業(-14→-17)もそれぞれ減少し、全業種で悪化した。
- 前年同月比売上高DI(-29→-34)は5ポイント減少しやや悪化した。業種別にみると、製造業(-28→-27)はほぼ横ばい、サービス業(-23→-23)は横ばいで推移した。一方、小売業(-46→-55)は9ポイント減少し悪化、卸売業(-22→-34)は12ポイント減少し大幅に悪化した。
- 業種別の業況見通しDIをみると、卸売業(-10→-7)は3ポイント増加、製造業(-10→-8)は2ポイント増加、サービス業(-10→-8)も2ポイント増加しいずれもわずかに改善した。一方、小売業(-20→-25)は5ポイント減少しやや悪化した。
業況DI・業況見通しDI(全体)
(季節調整済DI) |
都内中小企業の設備投資、資金繰り等の状況
四半期調査:平成30年第3四半期(7~9月)
※「第3」の正しい表記はローマ数字です。
- 設備投資:ほぼ横ばいで推移
- 採算状況:一年ぶりにマイナス水準
- 資金繰り:わずかに悪化
- 雇用人員:再び「不足」感を強める
概要
- 設備投資
設備投資の動向を後方4四半期移動平均でみると、当期(平成30年7~9月)に設備投資を「実施した」割合は20.3%と、前期の20.2%からほぼ横ばいで推移した。来期の設備投資の「実施予定」割合(後方4四半期移動平均)は20.2%と当期の実績と比べほぼ横ばいで推移する見通しとなった。 - 採算状況
当期の採算状況を採算DI(「黒字」-「赤字」)でみると、-0.2(前期1.5)と1.7ポイント悪化し、一年ぶりにマイナス水準となった。 - 資金繰り
当期の資金繰り状況を資金繰りDI(「楽」-「苦しい」)でみると、-14.3(前期-12.9)と1.4ポイント低下し、わずかに悪化した。 - 雇用人員
当期の雇用状況を雇用人員DI(「不足」-「過剰」)でみると、19.1(前期16.7)と2.4ポイント上昇し、再び「不足」感を強めた。
調査の概要
1 調査目的
毎月の景気動向(業況、生産、売上、在庫等の実績推移及び予測)の結果を中小企業者並びに関係機関等に提供し、経営の指針として、また企業支援のための資料として活用し、都内中小企業の振興を図る。
2 調査方法
郵送による配布、郵送による回収(毎月)
3 調査機関
産業労働局 商工部 調整課
4 回収期間
平成30年10月1日~平成30年10月10日
5 調査規模
対象企業 3,875 企業
(内訳)
製造業 1,125 企業
卸売業 875 企業
小売業 875 企業
サービス業 1,000 企業
6 回答状況
回答企業数(回答率) 1,359企業(35.1%)
(業種別)
製造業 369企業(32.8%)
卸売業 360企業(41.1%)
小売業 276企業(31.5%)
サービス業 354企業(35.4%)
(規模別)
小規模 579企業(36.6%)
中小規模 285企業(39.0%)
中規模 295企業(38.2%)
大規模 192企業(37.2%)
規模不明 8企業(2.9%)
★老齢年金・障害年金のご相談は、どこよりも相談しやすい社会保険労務士事務所「KKパートナーズ」にご相談下さい。