経済産業省・中小企業庁は、インフルエンサー・タレントの活用で、情報発信力をアップと題して、下記内容を発表しました。
一昔前まで、中小企業の広告と言えば、折込チラシや看板が中心でした。テレビ・新聞・ラジオ・雑誌などのマス媒体を利用した広告はコストがかかりすぎて、中小企業にはハードルが高いものでした。
近年、インターネットの普及により、WEBが広告媒体として注目を集めるようになりました。中小企業でもホームページやSNSで全国に情報を発信することが可能になりました。SNSで自社の商品の情報が拡散され、一夜にしてヒット商品が生まれるような事例も見られます。
いまやインターネットは、中小企業の広告にとって欠かせないものですが、一方でインターネットの過剰な情報量のなかに、自社が伝えたい情報が埋没してしまうことも増えてきました。このようななかで、情報発信力を高めるため手法の一つとして、インフルエンサーやタレントの活用があります。
「インフルエンサー」を活用した広報
インターネットの世界では、「誰が発信したメッセージなのか」が重要です。行政等が「ゆるキャラ」を話者とするSNSを開設している例も少なくありませんが、メッセージにキャラクター(人格)をプラスすることで、親近感や交換を持たせ、情報発信力を高めることができます。
このようなことから、中小企業でも広報に「インフルエンサー」を活用する事例が増えてきました。インフルエンサーとは「人の感情や行動に大きな影響を与える人」のことで、TwitterやInstagram等のSNSで積極的に情報を発信し、多くのフォロワーを獲得しています。YouTubeのユーチューバーやTikTokのティックトッカーも、インフルエンサーの一種です。
インフルエンサーは、特定の分野に興味関心の高いフォロワーを中心に情報を発信します。その情報が共有拡散される、つまり「バズる」ことで高い広報効果が生まれます。
中小企業がインフルエンサーを活用した広告を展開するならば、理想は自社の商品やサービスに精通した社員(経営者自身)がインフルエンサーになることです。大手通販会社が社長をインフルエンサーにしている例などがあります。インフルエンサーになるためには、①分野をしぼり、専門性の高い情報を特定のターゲットに発信すること、②商品・サービスの直接的な情報ではなく「周辺情報(関連情報)を積極的に発信することが、ポイントになります。
しかし、これはかなり難しいことであり、時間もかかります。そこで、自社の商品・サービスの認知を一気に高めたい場合、すでに多くのフォロワーを獲得しているインフルエンサーの起用が現実的です。インフルエンサーに直接依頼して、商品・サービスを紹介してもらう方法もありますが、「情報がコントロールできないこと」「広告と記事の違いがあいまいになると規制を受けるリスクがあること」に注意する必要があります。
専門のインフルエンサーマーケティング会社に依頼すると、このようなリスクを避けることができますが、一定のコストがかかります。
また、自社の商品・サービスの特性によって、起用するインフルエンサー・SNSを選ぶ必要があります。
媒体 | 特徴 |
---|---|
Youtube (ユーチューブ) |
動画コンテンツを配信します。配信者の気持ちが伝わりやすいこと、多くの情報を伝えられることがメリットです。 |
Instagram (インスタグラム) |
写真・動画を中心に配信します。グルメ、旅行、ファッションのような「映える」ものと相性がいいSNSです。 |
Twitter (ツイッター) |
テキストメインのSNSです。情報拡散性が高く、「リツイート」というシェア機能でフォロワー等に投稿を拡散してもらえます。 |
Facebook (フェイスブック) |
30代~40代の社会人などの利用者が多い、年齢が高めのSNSです。法人向けの商材のプロモーションに適しています。 |
TikTok (ティックトック) |
音楽付のショートムービーを編集・共有できるのが特徴です。10代~20代を中心に人気を集めています。 |
知名度の高い「タレント」を活用した広報
大手企業の広告では、有名タレントを起用しています。その理由は、大きな広告効果を期待できるからです。インフルエンサーは、特定分野のユーザーの知名度・認知を高めることができますが、幅広い層のアピール力では、有名タレントには敵いません。
有名タレントを起用することで、広告の目を引くことができます。またタレントのイメージから自社の商品・サービスについて親近感を抱かせることができます。
企業のブランディングにも、タレントはしばしば起用されます。企業の知名度を高めるだけでなく、タレントのイメージを企業に重ねてもらい、企業の好感度や信頼感を高めるという効果もあります。
有名タレントを活用した広報は、コスト面から中小企業にはハードルが高いものでしたが、最近はタレントの肖像を月額で利用できる「タレントサブスク」と呼ばれるビジネスが登場しました。
知名度の高い、タレントの写真・動画などの素材を自社のホームページやバナー広告に利用できるサービスで、新しいプロモーションの方法として注目を集めています。通常のタレントキャスティングと比べて制約はありますが、いままでキャスティングと比較して低コストでタレントを活用できることが魅力です。
このようなタレントサブスクサービスは、提供企業によって趣旨・目的・料金・システム等が異なります。なかには中小企業だけにサービスを限定し、中小企業を応援するためのサービスに特化して事業を展開している企業もあります。
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