TwitterやInstagram、FacebookなどたくさんのSNSがありますが、どれから始めればいいでしょうか。(経済産業省・中小企業庁)

経済産業省・中小企業庁は、「TwitterやInstagram、FacebookなどたくさんのSNSがありますが、どれから始めればいいでしょうか。」と題して、下記内容を発表しました。

コロナ禍で集客・販促の重要性を再認識したため、チラシなどの従来の手法に加えて、新たにSNSも活用したいと考え始めました。ただ、SNSと一口に言っても、TwitterやInstagram、Facebookなどたくさんの種類があり、どれから取り組むべきか迷っています。活用するSNSをどうやって選べばよいでしょうか。

回答

SNSを販促ツールとして活用する場合、「SNSを通じて達成したい目的」「ターゲットとなる顧客の年齢層」「扱っている製品・サービスの特性」の3つを踏まえたうえで、取り組むSNSを選定していくことが大切です。

多くの企業にとって、「いかに売り上げを維持・拡大させるか」は重要な経営課題のひとつです。そのために各企業は様々な手段を用いてプロモーションを行っていますが、今ではSNSも有効な販促ツールになっています。売上アップのために、効果的にSNSを活用していくには、以下の3つのポイントに留意する必要があります。

【SNSを通じて達成したい目的を明確にする】

闇雲にSNSを活用し始めるのではなく、まずは「達成したい目的」を明確にすることから始めましょう。新規顧客を増やしたいのか、それともリピーターを増やしたいのか。どちらを優先したいのかを決めるだけでも、取り組むべきSNSが定まってきます。

新規顧客を増やしたい場合には、TwitterやInstagramが有効です。この2つのSNSは、ただユーザー数が多いだけではなく、「拡散性が高い」という特徴を持っています。Twitterの「リツイート」や、Instagramの「ハッシュタグ」を上手に活用することで、多くのユーザーに自社アカウントを見つけてもらいやすいので、今までリーチしていなかった層へアプローチすることが可能です。なお、動画編集に自信がある場合には、YouTubeやTikTokも検討する価値があるでしょう。

一方、リピーターを増やすことが主目的であれば、FacebookやLINEがおすすめです。既存顧客とFacebookやLINEでつながることによって、日常的な情報提供が可能になりますし、セールのお知らせなども気軽に配信できるので、リピート率の向上が期待できます。TwitterやInstagramでも同様のことができますが、SNS内で流れる情報量が相対的に多く、投稿が埋もれやすい傾向にあるため、FacebookやLINEのほうがより向いているでしょう。

【ターゲットとなる顧客の年齢層に留意する】

どんなに魅力的な投稿をしても、ターゲットとなる顧客層がそのSNSを使っていなければ、結局は売り上げにつながりません。つまり、どのSNSを活用するかを考えるにあたって、「目的を明確化すること」と同じくらい「ターゲットの顧客層を意識すること」が重要だということです。

FacebookやLINEと比較すると、TwitterやInstagramのほうが若年層のユーザー割合が高い傾向にあり、TikTokはさらに若い層に偏っています。自社の製品・サービスのメインターゲットとなる年齢層が多く存在するSNSを活用することで、効果が出やすくなるでしょう。

ただ、年齢層だけでSNSを選別するのは危険です。先述した「SNSを通じて達成したい目的」や、後述する「製品・サービスの特性」も踏まえて、総合的に判断することが求められます。

【扱っている製品・サービスの特性に合ったSNSを選ぶ】

自社の製品・サービスの強みが生かせるSNSを選ぶのも大切なポイントです。例えば、写真や動画を活用する方が魅力を訴求しやすいのであれば、InstagramやYouTube、Facebookは非常に有効です。逆に、見栄えがしない製品や目に見えないサービスを扱っているのであれば、Twitterなどを使った文章中心のコミュニケーションを図るほうがよいでしょう。

ユーザー数の多いSNSを有効活用することで、企業の売り上げ向上が期待できます。ただ、SNSはすぐに成果が出るものではなく、地道な積み重ねが大切なツールでもあります。最初からあらゆるSNSに手を伸ばすのではなく、上記の3つのポイントに留意しながら自社に合ったSNSを選択し、無理なく継続できる形で取り組み始めることをおすすめします。

回答者
中小企業診断士 松本 崇

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