経済同友会との懇談会を開催(連合)

連合は、経済同友会との懇談会を開催について、下記内容を発表しました。

持続的な成長と継続的な賃金上昇の好循環形成、 働く個人のウェルビーイングの実現などについて意見交換
懇談会の全景

連合は12月12日、都内で経済同友会との懇談会を開催し、「労働供給制約下における持続的な成長と継続的な賃金上昇の好循環形成、及び働く個人のウェルビーイングの実現に向けて」をテーマに意見交換を行いました。

冒頭、連合の芳野友子会長は、2024春季生活闘争において33年ぶりの高水準での賃上げが実現したことに触れ、「双方が共通の認識に立ち、賃上げの流れを巡航軌道に乗せるための真摯な議論が各労使間で行われることを期待している」と述べました。また、社会保険制度の今後のあり方について、「誰一人取り残さないことを前提にしながら変化に対応する変革を実現していきたい。この点についても、忌憚なく意見交換したい」と挨拶しました。

経済同友会の新浪剛史代表幹事は「多くの国民にとって、実質賃金が減少する中で、日々の生活に余裕がなく、物価上昇への不安が重しとなった一年だった」と2024年を振り返り、「物価上昇を上回る賃上げを定着させ、所得が今後も増えていくという安心感を国民の間に広げていくことが重要」と述べました。そのうえで、「実質賃金だけでなく、可処分所得の向上も欠かせない。そのためには社会保障制度の抜本改革が必要」と述べ、「持続的な成長と継続的な賃金上昇の好循環形成、及び働く個人のウェルビーイングの実現に向けた本質的課題について議論したい」と挨拶しました。

その後、連合からは清水秀行事務局長が「フリーランス保護拡大に向けた連合の取り組みについて」、経済同友会からは、菊池唯夫副代表幹事(経済・財政・金融・社会保障委員会年金制度改革検討チーム委員)が「年金制度改革について」と題し、それぞれ報告を行いました。双方の報告の後、物価を上回る賃上げを通じた経済の好循環形成、組合組織化の重要性、多様な人財の活躍、生産性向上、社会保障制度のあり方などについて活発な意見交換が行われました。

まとめの挨拶で芳野会長は、意見交換の内容を振り返りつつ、「賃上げ、社会保険制度、多様性といった課題について、有意義な懇談ができた」と述べました。また、社会保険制度のあり方について、「とりわけ第三号被保険者制度の廃止について、経済同友会と連合は同じ方向性であることを改めて認識できた。制度の見直しに際しては、福祉サービスなどの充実といった社会保障制度全般での支援策が欠かせない。引き続き連携・協力をお願いしたい」と述べました。

新浪代表幹事は「経営者が働く人と一緒になって生産性を上げ、賃金を上げ、国力を強化することができる経済に変えていかなければならない。社会保険制度に関しては、女性の就労意欲を歪める第三号被保険者制度の廃止について、丁寧な移行措置や子育て世代への配慮なども必要であることを含め、両者の意見が一致していることを確認した」と述べ、「引き続き連合の皆さんと議論をしていきたい」と挨拶し、懇談会は閉会しました。

  • あいさつをする新浪代表幹事
  • あいさつをする芳野会長

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