厚生労働省は、「平成29年度個別労働紛争解決制度の施行状況」を発表しました。
厚生労働省は、このたび、「平成29年度個別労働紛争解決制度の施行状況」をまとめましたので、公表します。
「個別労働紛争解決制度」は、個々の労働者と事業主との間の労働条件や職場環境などをめぐるトラブルを未然に防止し、早期に解決を図るための制度で、「総合労働相談※1」、労働局長による「助言・指導※2」、紛争調整委員会による「あっせん※3」の3つの方法があります。
厚生労働省では、今回の施行状況を受けて、総合労働相談コーナーに寄せられる労働相談への適切な対応に努めるとともに、助言・指導及びあっせんの運用を的確に行うなど、引き続き、個別労働紛争の未然防止と迅速な解決に向けて取り組んでいきます。
【ポイント】
1 総合労働相談、あっせん申請の件数はいずれも前年度と比べ減少、助言・指導の申出件数は増加。
総合労働相談件数は110万4,758件で、10年連続で100万件を超え、高止まり[P.3 1-(1)]
・総合労働相談件数 110万4,758件(前年度比2.3% 減)
→うち民事上の個別労働紛争相談件数 25万3,005件( 同 1.0% 減)
・助言・指導申出件数 9,185件( 同 2.3% 増)
・あっせん申請件数 5,021件( 同 2.0% 減)
2 民事上の個別労働紛争の相談件数、助言・指導の申出件数、あっせんの申請件数の全てで、
「いじめ・嫌がらせ」が引き続きトップ
・民事上の個別労働紛争の相談件数では、72,067件(同1.6%増)で6年連続トップ。[P.4 1-(3)]
・助言・指導の申出では、2,249件(同1.9%増)で5年連続トップ。[P.7 2-(3)]
・あっせんの申請では、1,529件(同6.9%減)で4年連続トップ。[P.10 3-(3)]
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