平成30年度協会けんぽの決算見込みについて (全国健康保険協会)

全国健康保険協会は、平成30年度協会けんぽの決算見込みについて発表しました。
<全体の収支状況>
○ 平成 30 年度は収入(総額)が 10 兆 3,461 億円、支出(総額)が 9 兆 7,513 億円となり、収支差は 5,948 億円となりました。
<収入の状況>
○ 収入(総額)は前年度から 3,977 億円の増加となりました。主に「保険料収入」が 3,455 億円(3.9%)増加したことによるものですが、 これは保険料を負担する被保険者の人数が 2.7%増加したこと、被保険者の賃金(標準報酬月額)が 1.2%増加したことが要因です。 (なお、賃金の伸び+1.2%は、協会による医療保険の運営が始まった 20年度以降で最も高い伸びとなりましたが、近年、保険料収入 を増加させていた被保険者数の伸びについては、平成 29 年度をピークに伸びが鈍化しました。)
<支出の状況>
○ 支出(総額)は前年度から 2,515 億円の増加にとどまりました。
○ 支出の 6 割を占める保険給付費(総額)については、前年度から 1,899 億円(3.3%)の増加にとどまりました。これは、診療報酬マ イナス改定(▲1.19%)により、医療費の伸びが抑制されたことなどが要因です。
○ 支出の 4 割を占める高齢者医療に係る「拠出金等」についても、前年度から横ばいとなりました。これは、高齢者医療費の伸びによ る後期高齢者支援金の増加はあるものの、診療報酬マイナス改定のほか、30 年度は退職者給付拠出金が大幅に減少(▲80.5%) したこと、マイナス精算(概算納付分の戻り)といった複数の一時的な要因により、伸びが抑制されたことなどが要因です。
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