厚生労働省は、第38回労働政策審議会雇用環境・均等分科会資料を発表しました。
注目すべき論点は、今回の改定案では、ガイドラインが、テレワークの推進を図るためのものであることを明示的に示す観点から、そのタイトルを「テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン」に改定。そのうえで、次のような内容を盛り込むこととしています。
①テレワークの対象者を選定するに当たっては、正規雇用労働者、非正規雇用労働者といった雇用形態の違いのみを理由としてテレワーク対象者から除外することのないよう留意する必要があること。
②テレワークを実施せずにオフィスで勤務していることのみを理由として、出勤している労働者を高く評価すること等は、労働者がテレワークを行おうとすることの妨げになるものであり、適切な人事評価とはいえないこと。
③テレワークを行うことによって生じる費用負担については、個々の企業ごとの業務内容、物品の貸与状況等により、その状況は様々であるため、労使のどちらが負担するか等についてはあらかじめ労使で十分に話し合い、企業ごとの状況に応じたルールを定め、就業規則等において規定しておくことが望ましいこと。
④テレワークを円滑に実施するためには、使用者は労使で協議して策定したテレワークのルールを就業規則に定め、労働者に適切に周知することが望ましいこと。
などが掲載されております。
議事次第
配布資料
- 【資料1-1 】雇用保険法施行規則等の一部を改正する省令案要綱
- 【資料1-2】雇用保険法施行規則等の一部を改正する省令案概要 (雇用環境・均等局関係)
- 【資料1-3】雇用保険法施行規則等の一部を改正する省令案参考資料
- 【資料2-1】 妊娠中及び出産後の女性労働者が保健指導又は健康診査に基づく指導事項を守ることができるようにするために事業主が講ずべき措置に関する指針の一部を改正する告示案要綱
- 【資料2-2 】妊娠中及び出産後の女性労働者が保健指導又は健康診査に基づく指導事項を守ることができるようにする ために事業主が講ずべき措置に関する指針の一部を改正する 告示案 概要
- 【資料3-1】 テレワークガイドラインの改定等について
- 【資料3-2】 テレワークの適切な導入及び実施の推進のためのガイドライン(案)
- 【資料4-1】 第5次男女共同参画基本計画~すべての女性が輝く令和の社会へ~(令和2年12月25日閣議決定)(厚生労働省関係)
- 【資料4-2 】第5次男女共同参画基本計画における成果目標(厚生労働省関係)
- 【参考資料1 】母性健康管理指導事項連絡カード(改正様式案及び現行様式)
- 【参考資料2 】これからのテレワークでの働き方に関する検討会報告書概要
- 【参考資料3】 これからのテレワークでの働き方に関する検討会報告書
- 【参考資料4 】情報通信技術を利用した事業場外勤務の適切な導入及び実施のためのガイドライン
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